まどろみ(2)「ニドネ」という名前を選んだ日

誰も否定しない優しい諦めと、静かな抗いの言葉。
花輪えみ 2025.09.05
誰でも

こんばんは。ニドネの花輪えみです。

せわしない日々で立ち止まるためのレターです。

今回の「まどろみだより」は、この場所に込めた名前について。

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「ニドネ」、つまり二度寝です。私は、二度寝がとても好きです。

この行為を選ぶときには罪悪感もありますが、それでも何となく心地よさもあるような不思議な感覚があると思いませんか?

二度寝した結果、予定に遅れそうになって飛び起きた朝も、どうしても身体が言うことを聞かない休日の夕方も、二度寝という選択はいつも「休みたい気持ち」に正直です。

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私がこの名前を選んだのは、書けない日や立ち止まってしまう時間でもスルッと訪れられる居心地のよい場所をつくりたかったからです。

好きでライターという仕事をしていてもスムーズに書けるわけじゃない。

むしろ原稿を前に何もできなかった時間や、机に向かってぼんやりした時間にこそ、見えてくるものがあると知り、この名前がしっくりきました。

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「ニドネ」には、誰も否定しない優しい諦めと静かな抗いが含まれている気がします。

眠っていい。起きてぼんやりしてもいい。

手持ち無沙汰なとき、何か考えてみたくなる場所をつくりたくて、この名をつけました。

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あなたにとっての「ニドネ」は、どんな意味を持つでしょうか。

自分のペースを取り戻したいと思いついたときに、ふらりと立ち寄ってもらえたら嬉しいです。

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また、次の「まどろみだより」でお会いしましょう。

それでは、よい眠りを。おやすみなさい。

花輪えみ(ニドネ編集長)

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