まどろみ(5)SNSで書けないこと、どこで書く?
こんばんは。ニドネの花輪えみです。
今日のお供は、同居人が淹れてくれた美味しいホットコーヒー。今回は「SNSで書けないこと」をどこに置けばいいのか?というお話をしようかと。
言うまでもなく、SNSは便利です。いま感じたことをすぐに誰かに届けられ、反応も一瞬で返ってくる。書くことと伝えることの境界が近い場所といえるでしょう。
それでも、ときどき「ここでは書けないな」と感じることがあります。
誰かを傷つけるかもしれない言葉、誤解されそうな気持ち、あるいはただ少し疲れているだけの日のこと。
そういう感情は、タイムラインの流れるスピードですぐに摩耗してしまう気がするのです。
私にとって「ニドネ」は、そういう書けない気持ちを横に置いておける場所です。
誰かに向けて発信しながら、同時に自分自身をなだめている。急いで言葉にしなくていい、今は断片的に単語を並べればいいというだけで、こんなにも呼吸がしやすくなるのかと実感します。
The Letterという場所を選んだのも「遅くなってもいい、手放すように書きたい」と思ったから。
「読んでくれてありがとう」と思える誰かに、時間がかかっても嘘のない気持ちや言葉が届く。
それが、ニドネで続けていきたい書き方です。
情報のスピードに馴染めない日もある。誰かの現実に押しつぶされそうになる日もある。
そんなとき、ほんの少しまどろみながら、言葉が表出するまで待てたら嬉しいです。
それでは、よい眠りを。おやすみなさい。
花輪えみ(ニドネ編集長)
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